○リーかあさま記念館（以下、本館）に所蔵されている資料について
　本館には、およそ３０００点近い資料が保存されております。既に草津聖バルナバ教会に保管してあった資料、国立療養所栗生楽泉園内にある聖慰主教会に保管してあったもの、聖マーガレット館（健康児ホーム）の管理人室に保管してあったものがほとんどでその中にはコンウォール・リー女史が所持していたものもいくつか含まれております。いくつかのものを除いて、ほとんどが母体団体である日本聖公会北関東教区の所有となっております。
　これらの資料は現物という意味で一次資料ですが、本館の目的に従いまして、様々なテーマをもって公開していきたいと思っております。

　また、資料の中の文や写真の写などをわかりやすく再現しているものを二次資料と考えますが、本館ではパネルとしてまとめられたもの、また動画を再生する方法でお見せできるものが存在しております。

○パネル
　メインのパネル（Ａ１）は全部で１８枚で、草津温泉の紹介と湯之沢集落の成立、コンウォール・リー女史が草津に来られるいきさつ、コンウォール・リー女史を中心にして展開された聖バルナバミッションの働きについてなどが主な内容となっております。これに続きまして、英国時代の女史、女流文学者であった時代のご紹介、地図と年表があります。またサブのパネルは全部で３つあります。

○展示ケース内資料
　収蔵されている資料をパネルの内容に沿って、テーマごとのグループに分け展示しております。展示ケースの数は現在５つです。また一定期間を経て展示物を入れ替えていく予定となっております。
　現在は、コンウォール・リー女史水彩画スケッチブック、聖バルナバ教会関連、湯之沢の人々の生活、コンウォール・リー女史の学識と著作、コンウォール・リー女史の功績に関するもの、というグループの資料が展示されております。７月中に展示替えを行います。その内容は、間もなくお伝えできると思います

○壁掛けの水彩画
　コンウォール・リー女史の水彩画を５点ほど掲示しております。スケッチブックもそうですが、水彩画は光によって変色が起こるため、長い期間の展示を行うことができません。そのため２箇月に一度これも入れ替えとなります。

○紹介ビデオ
　ご来館くださった方には、４分ほどの短い内容となっております。湯之沢の当時の様子の写真やコンウォール・リー女史とともに歩んだ病者や協働者の写真を提示しながら、音楽付きでわかりやすくご紹介しております。

○今後の予定
　コンウォール・リー女史の喜寿記念録である『かあさま』からのエピソードのいくつかを大きく印刷し自分でめくって閲覧できるもの、写真を見やすく大きくしこれもめくって閲覧できるもの、また写真集など見本として閲覧できるものなどを揃えていければと思っております。